HOME

新作記事

 
茨城反貧困メーデー

 「仕事が決まってからでないと、展望が見えない」。2010年3月末に、茨城県内の建設会社の経理職を解雇された古谷徹さん(仮名・30)は、今の心境を明かしました。 古谷さんは公務員志望で、地方の国立大学在学中に公務員試験を受けたのですが合格できず、卒業後の就職先が決まらないまま大学を卒業しました。当時はまだ「就職氷河期」から雇用状況が好転していない時期だったので、大卒の正社員求人は多くなく、多くの学生が公務員試験に集まるなど、公務員就職は「狭き門」でした。…続きを読む

ルポ

テント

 「これが日本なのか!」―。徒歩で10分ほどの距離にある東京・有楽町のネオン街とは対照的に、日比谷公園内にはテントの群れが林立していた。その光景はまるで難民キャンプ。歩いてすぐのところには、厚生労働省などの霞が関の官庁街、高級ホテル、日本プレスセンタービルなどが立ち並ぶ。まさに「日本の中枢」だ。そこに突如現れた「年越し派遣村」。その姿は、日本が抱える貧困問題を可視化した象徴に映った。記者は1月1日の夕刻、昨年12月31日から開設された「年越し派遣村」に入った。…続きを読む

特集

ハローワーク龍ケ崎

 「正社員の仕事を探したいのに、近所のハローワークの開所時間が平日のみで、バイト後に利用できない」―県内に住むフリーターや派遣社員など20~30代の非正規労働者から、こんな悩みが寄せられている。「平日しか開いていないからバイトを休まないといけない」「仕事探しのためにバイトを休んだら、生活が厳しい」といった声だ。県が開設している「いばらき就職支援センター(ジョブカフェいばらき)」に対しても「なんで水戸以外は平日しか開いていないの?」「『ジョブカフェ』って何?」などの声が出ている。一方で東京都内のハローワークは、開所時間が平日は午後7時まで延長され、土曜日も職業紹介や職業相談のサービスが受けられる。県内にも日雇い派遣労働で生計を立てている若者がおり、安定した生活のためにも、公的機関による積極的な職業紹介が求められている。なぜ地域によって違いが出るのだろうか。…続きを読む